ブルガリアお仕事記8(ブルガリア〜ウィーン)

9月11日
 早朝寝起きばりに朝早く起きて帰国準備.時刻は現地時刻の3時.机の引き出しの裏に隠したT/Cもベッドの脇に滑り込ませた航空券も回収して,準備を済ませてシャワーを浴びて.OK.
 4時に迎えに来るはずのタクシーが来ない...「あれ?来ないねぇ.I君.」「そうですねぇ,までさん」と,落ち着いてもいられないので寮のフロントでタクシーを呼んでもらう.幸い,それくらいのブルガリア語は英語と混ぜ合わせることで伝えられるようになったのでお願いする.現地に住むってやっぱりえらいね.
 15分でタクシーが来て,空港へ.だいぶ飛行機の時間まで時間があるので,研究室の帰朝報告資料を作成したり,朝ごはんを食べる.うぉ,ここ,たっかいなぁ...でかいピザが1レバ(=70円)なのに,ちっこいサンドイッチが2.5レバ(=180円)かよ...水も高いし..(後日I君曰く,「までさんは,現地通貨への馴化*1が早すぎます.なんで補助通貨にそんなに過敏になってるんですか」と...関西人だからじゃない?)
 I君は今日2本飛行機に乗らなければならないことに対してものすごくブルーな顔をして,口数も少ない.後輩思いの僕は,「大丈夫だって,落ちないって.落ちない落ちない,落ちることなんてないって」と繰り返すのだがどんどん青い顔に・・・あーおもろい.
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 ちなみに飛行機は念願のプロペラ機.うわぁ〜I君,死にそうな顔してるよ〜〜.ぷぷぷ.僕はうれしくなってプロペラに触りに行ったら本気で飛行機会社のヒトに怒られた.大人なのに怒られた.ごめんなさい.当然,飛行機はバスンとあがって,ドチンと落ちて,たった一時間のフライトは終了.おもしろくもなんともない.乾燥帯に慣れた僕の鼻も平気の屁でした.
 ついたところは,ブルガリアの首都「ソフィア」.あぁー,なんとなく懐かしいソフィア空港.昨日のうちに相談していたので,ここでお土産を購入する.先生へのおみやげとか.あと,昼食もここでとることに.1週間前はいけなかった市場に行ってみる.なんとなく,余裕ね,街がどんなで,バスがどんなだか知っているから.ふふふ.買い物に行って,ワインを買って,ワインをひっくり返して割って,めっさブルーになって,まずい肉料理を買って,I君に迷惑をかけて,ものすごくブルーになって,お土産は買ったから再び空港に戻る.そんなだ(自分の都合の悪い部分は割愛).
 次の飛行機はプロペラ機じゃなかったけれど,やっぱり小さい飛行機.これでウィーンに向かう.本日の宿はオーストリアは文化の都,ウィーンなのです.ふふふ.あいかわらず,小さい飛行機はバスンと飛んでボチンと降りる.とりあえず空港内のスーパーに入って物価チェック.
 ・・・ウィーンって物価高いなぁ.コーラも普通に120円位するし,水も同じくらいだし,パンも結構いい値段だし.あ,じゃがいもとたまねぎだけは以上に安かった.なんか10kgとかありえない量で売ってて300円くらいだった.ここで,とりあえずパンを買って食べてみる.うん,なんか,酸い匂いがするんだけど,こういうチーズのパンなのかなぁ?どう思う?I君 とばかりに無理やり食べさせてあげる.
 「までさん,やっぱり,水(彼は金槌)も空(飛行機恐怖)もヒトが暮らすところじゃないっすね.やっぱりヒトは陸っすよ」とかわけのわからないことをいいながら予約していたウィーンの宿を探す.現地のおねぇさん(パンクな格好だけど超親切)に道を案内してもらう.こないだ来た時は時間がなくて空港の周りだけだったけど,すごいきれいな町並みです.あ,なんか,めっちゃお腹痛い.「なぁI君,僕,ものすごいお腹痛いんだけど」というと,I君も「までさんもっすか?僕もめっちゃクリクリ言ってるんですけど・・・」あれか?ソフィアで食べたまずい肉料理か?その割には時間たってるしなぁ・・・あれか!「酸っぱいパン」か?時間的にはドンぴしゃりなんだけど・・・あれだな.親切なおねえさんが何事か話しかけてくれるんだけどドイツ語はさっぱりわからん上に,腹が痛い僕らは軽くシカト.ごめんね,おねえさん.
 宿についてチェックインするや否や僕らは各自の部屋にこもる.うわぁーきれいな部屋だなぁー.とかいってる場合じゃないよ.落ち着いたところで,二人(超笑顔)で下に降りてご飯を食べに行く.宿のおじさんに地図とかもらっておいしいウィーン料理の店に行く.途中,おねぇさんのヌードが窓から見えたりして,二人で微笑む.バックしようとしたらI君に「たまたま見えるのは犯罪ではないですが,見に戻ったら犯罪ですよ」と窘められる.すまん...こっちは誘惑が多すぎる・・・
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 レストランにはいるとひげのウェイターがメニューを見せてくれる.メニューを見てもさっぱりわからない僕らは,「オマエのお勧めはどれだ?」と聞くと,猛烈なスピードのなまった英語で説明してくれるwith超スマイル.あんまりにも笑顔でまくし立てられるので,二人とも「じゃぁ,それで」みたいな気分で決定.値段は結構するけど,まぁ,いいでしょ.ブルガリアが安かったから.こっちではレストランブレンドのビールが定番だそうで,それを注文.メニューは僕が臓物団子スープと豚の串焼き,I君がパプリカポタージュと子牛のステーキ.うまー.特にパプリカポタージュがうまかった.ウェイターのおじさんも面白くて親切だしいい店だ.また来たくなる.
 んで,いい気分で眠る.そんな9月11日

*1:慣れのこと