○○男

なんだか,シマウマ男だとか電車男だとか,世の中にはいろいろな怪人がいるという噂がまことしやかに流れていますが,いまいち目撃したことがありません.そんな,妖怪がすめない世の中,そりゃぁ,動植物もへるっちゅうねん.
 そんな世の中とはいえ,世間に以外といる怪人的名称である○○男として,「雨男」がいて,それが僕だったりして,今日もお昼を買いに出かけた瞬間豪雨.日曜から風邪を引いて3日から国外逃亡をする身としてはあまりに辛すぎる.
 僕は思うんですけど,怪人たるものただただ無軌道にヒトを襲うだけではなく,やはり怪人家業に身を落としてしまった理由とか悲しいエピソードがあった方がいいと思うの

戦慄!怪人雨男!
芳野美知晴(28歳,怪人業)は父の思い出がほとんどない.幼いころに両親は離縁し,母方に引き取られたからだ.そんな美知晴に残された唯一の父の記憶はいつも雨だった.当時既に別居していた両親の事情により彼は児童園に通っていた.彼の迎えは通常,母の仕事であったが,まれに父が迎えに来てくれることもあった.おそらく,母の勤務の都合であろうが,美知晴の知るところではなかった.美知晴の記憶では,父が迎えに来るとき,父はいつも傘をさしていた.そして美知晴はいつも長靴を履いていた.美知晴が5歳になった朝,目覚めるとすでに父はいなくなっていた.父がいないのに気づいて,泣きはらしたっけ・・・あの日は晴天だったのに.
 ひととおり,ぐれたり,警察にお世話になったあと,母の涙で改心したり,それなりに愛したヒトに本気で怒られたりして,美知晴は無事就職した.事務用品を扱う会社の営業だ.
 いつものように美知晴が営業に駆けずり回る日々をすごしていた.そんな彼に転機が訪れたのは26歳の夏だった.(続)

あ,雨男ってなんだかしらないけれどこんなんだそうですよ・・・
http://pwe.inf.ne.jp/fukuto/quiz/back2/quiz2/hpq2-3.gif