活字中毒者のむは固め

腰を痛めてから病院の先生に「半身浴をしなさい」と命令され,夜中でもなんでも入るようにしています.狭い風呂では足を伸ばすこともできず,中途半端に腰をかがめて入っています.これでは腰にとっては悪影響ではないかしらん?などと思いながら,30分間もボーっとしているのが無駄なので本を読むようになりました.案の定腰が疲れてくるので,いろいろと姿勢を変えながら,吹き出る汗を拭きながら,汗ばんだ手で本がにじまないように手を拭きながら,読む.気がつくとあっというまに30分.
 もうそろそろ一週間が経つのですが誰もが寝静まった時間に帰宅して眠い中,30分間黙々と本を読むことだけに集中する.風呂から上がるとすごく良く眠れるし.次の日も眠いのは眠いけれどすっきり起きることができる気がします.腰が痛いのが落ち着いても続けようかな.もしかするとものすごい贅沢で有意義な時間の使い方を覚えた気がします.
 ただ,半身浴中の本読みを覚えてから,昔の活字の虫がふがふがと蘇ってきて,随分と本が消費されていくのです.本もただでは無いので,困ったものです.