オープン戦も始まりもうじきペナントシーズンがやってくるので日一日とうきうきしているのですが,来シーズンからセリーグにもプレーオフを導入する方針で進んでいるようです.

 もちろん,プレーオフ導入によってパリーグは観客動員数が増えたわけで,それはそれで素晴らしいことだと思います.野球だって国営の娯楽じゃないんだから,自前で採算を取っていただかないことにはお話にならないわけです.彼らも商売.広告料を取るためには球状にきてもらわなければならないし,放送されなければならないわけです.
 このプレーオフでなにがよかったかというと,端的にいうならばこうです.
「すでに優勝の目が無いチームのファンはペナントを見なくなる」というスタンスを「2位または3位に入れば日本シリーズに出られるかもしれないから,やっぱりもう少し見よう」というスタンスに動かしたことだと思うのです.これはある意味ですばらしい.お客さんだって「もしかしたら?」という思いが無ければ見ないですし,「もしかしたら?」という期待が持てるなら試合も見ますし,応援もします.そりゃ,動員だって増えます.
 でも,待ってくださいね?プレーオフって言ったって3位にも入れないくらい圧倒的ゲーム差を付けられたチームのファンは見なくなります.こういうファンも取り込むためには,思い切って5位以上はプレーオフに,いや,こうなったら6位以上はプレーオフ出場させて日本シリーズの芽を摘まなければペナント終了まで全チームのファンがついてくるはずです.
 でも,これってよく考えてくださいね.あれか?「5段階相対評価の通知表」をやめて「5段階絶対評価の通知表」に変えた構図と似てないか?ゆとり教育による平均化と似てないか?と思うわけです.一位とか2位とか順位をつけると差別やいじめに繋がるから,徒競走は全員でゴール.
 あほかと,肥満児の僕はぶっちゃけ運動会とか超嫌いだったし,徒競走はお腹が痛いっていって休みたかったわ.マラソン大会も嫌だったし,鉄棒とかも死ぬほど嫌だった.休み時間は教室で絵を描いて,図書館で暮らす子でした.そんな今だったら社会問題になりかねないほどの子供だった僕でしたが,阪神の帽子をかぶって登下校していました.関西にいればそうではなかったんでしょうけど,小学校時代の僕は別の地域にいましたのですごい疎外感を味わいながら阪神を応援してました.しかも木戸とか.みんなバースだ岡田だといってるところを木戸とか.
 中学高校大学と辛酸を舐め続け,暗黒とまで呼ばれた時代ですら阪神を応援し,ペナントを見て,うんざりしてしながらも,応援していた.サイドスローの田村とかディアーネットとか中込とか...
 結局あれだ,個人的には今まで暗黒時代を耐えてきたのに,せっかく華々しくAクラスに入れるようになったとたんに,プレイオフとかして欲しくないわけだ.Bクラスのチームのファンは細々と石でも投げられながら応援し続けるがいい.俺らは17年耐えてきたんだぞ!!!!