ブルガリアお仕事記3

9月4日
 時差の関係と機内で一睡もできないまま27時間起きっぱなしのままでソフィアの朝.湿度が高い日本と比べ海外は大概湿度が低いためのどが痛い.あと,なんだかしらないけど,ドアの前をいろんなヒトがばたばたと通ってうるさかった.I君のいびきは,宣言どおり結構なものだったが,父のものと比べればたいしたことなかった.そんなこんなで,今日も基本的に寝不足.
 この日は17時まで自由行動で,その後19時の飛行機で学会会場の地VARNA(ヴァルナ)へ.予約ができていなかったりで不愉快なままチェックアウト.朝の8時には店などどこも空いていない.空いていたのはマクドだけ.とりあえずコーヒーを飲んで今日一日の予定を立てるために入店.
 ここで,I君はヨーロッパ限定のf:id:muddydixon:20050921214126g:imageGreek Mac」をみて,「限定発売」という理由で朝からもりもり食う.行き先を考えるため地図を見ながら思ったのだが.なにがあれかって現地の空港でもらった地図に書いてある建物の名前,道の名前,実際の看板,メニューのすべてがキリル文字.アルファベットとか書いてないし・・・いまいち英語が得意でないとはいえ,やはりそれなりに親しんできた英語.慣れもあれば,文字に反応して音が浮かぶわけだ.でも,それがネック.キリル文字の「P」は「r」と発音し,「N」の鏡対称の文字は「i」,「H」は「N」.これだけで,どれだけ読みにくいか.慣れるしか仕方がない(迷うし,目的地がわからないし)ので,まるで子供のように,町の看板という看板を指差し読みまくり.
 コーヒーを飲んで(ちなみに学習したのでアイスコーヒーとは頼まない)回るところも決めたところで,店を出て観光スタート.いきなりケバブの店に入り食す.2.2レバ(140円).f:id:muddydixon:20050921214703j:imagef:id:muddydixon:20050921215019j:image
 とりあえず無事ブルガリア着のメールを大学サイドに出すためにインターネットカフェを探すが,当然のように迷子.探しているうちに青果屋台に出くわす.海外に行くといつも思うんだけど現地の野菜はおいしくて安い.日本は良くも悪くも工業国でおいしい野菜は高いんだなぁ,と痛感するわけです.なので,じろじろと野菜とか果物とかをみてると道に座り込んで果物を売ってるおばちゃんがいきなり見たこともない果物を差し出して「※●◇」.きっと「食べな」ってことだから食べる.もりっと土とかついてて腹壊すかと思ったけど異文化コミュニケーションは食べ物を分け与えることだよね?とか思って食べる.なんだろう?洋ナシとバナナが混ざったような味がする.おいしいけど果物にしてはありえない甘さで途中リタイア・・・
 あ,インターネットカフェ探さなきゃとわれに返って,現地のヒトにうっかり英語で道を聞く.なんていうか,日本人だったら,英語で道聞かれたら,なんとかして英語で返そうとするんだけど,ブルガリア人は怖いよ.英語わからないくせに「インターネット」っていう単語に反応して道を説明してくれるんだけどブルガリア語でまくし立てる.やさしいんだけど,まくし立てる言葉に日本人的薄ら笑いを浮かべるだけで,疲れる・・・I君はなぜかわからないけど,道がわかっていたようで自信満々に「こっちです!」とかいうんだけど,なんでだ??
 現地のインターネットカフェに入るも当然デフォルトでは日本語の読み書きはできず.うっかり日本語ページを開くとアドミンでもないくせになぜか日本語がインストールされたので,今後インターネットカフェに入って日本語が使えるPCを見たらそれは僕たちがインストールしたものかもしれません.
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 くるくるとソフィア大学とか教会(名前は知らない)とかをみてから昼食.昼食はガイドブックにあったおいしいレストラン.店の名前はバイチェンコ(キリル文字でそう書いてある).
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 料理は「baked pepper salad(焼きパプリカサラダ)」と伝統的な煮込み料理の「カヴァルマ」.ベイクドペッパーサラダはかなり気に入って後にもう一回食べました.カヴァルマは,鶏肉,たまねぎなどを煮込んでチーズを加えてオーブンで煮込み焼いた料理.これはきっとブルガリアの肉じゃがだと思う.あとは,民族博物館にいったりしてすごす.やむ終えない移動のために生まれた休暇なのでたっぷりと楽しみました.
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 飛行機は素敵にこじんまりとして,トランジスタグラマー?みたいでいい感じでしたが,I君はかなり不機嫌になっていて悲しかったです.写真は遠近感とかで小さいのではなくリアルに小さいです.ほんとはI君がどんよりしているもっといい写真があるのですが,いろいろとビデ倫みたいのが通らなかったので貼れないでし.
 国内線なのでバスンと飛び上がってボシンっと降りて,たったの一時間で到着.時間は20時で夜.現地のオーガナイザーが迎えに来てくれているのでバンで30分ほど走ってこれから一週間お世話になるドミトリーに着.疲れているのでビール飲んでサンドイッチ食ってお休みなさいませ.