ターンテイキングの調整

「ふーん」と「へえ」の違い
 昔,某所で,こっそり(?)研究していた内容に,ターンテイキング,つまりコミュニケーションタイミングの調整がある.これから,「うなずき」とか「あいずち」っていうのが,実によくできた,コミュニケーション内のparticleとして機能しているんだなぁ,って思った.

非のうちどころない上品で美しい日本語を話す、韓国人の女性教師をめぐるエピソードだ。彼女の研究室で日本語で話していると、電話が鳴った。「そのときとっさに彼女が使った韓国語は、それまでの完璧(かんぺき)な日本語の流暢(りゅうちょう)さとは違って、いいよどみ、いい直し、などの満ち溢(あふ)れたもので、しかもいかにも自然であった」。内容はここから専門的になるが、日常会話のいいよどみを「自然な発話」ととらえる視点がうかがえて印象に残る。

このエピソードは面白くて,「考えた意見の報告」というコミュニケーションにおける相手の寄与が低い場合には,「いいよどみ」が少なくて,電話においてみられた「意見のやり取り」などの相手の理解を探らなければならないことや,確認を必要とするなど,相手の寄与が大きい場合には,「いいよどみ」「あいづち」という発話切片(とでもいうのかな?)が重要な機能を担うんでしょうかねぇ.と,思ったり思わなかったり.ぶひひ