たけのこ

相方実家にたけのこを掘りに行っていたのです.初めての体験だったのですが,基本「掘る」とか「潜る」とか「登る」みたいな,攻める遊びは大好きなのでテンションは高めです.腹は下していましたが・・・
 最初,おじさんに教わりながら一本小ぶりなのを掘り,大体の特徴と性質を分析するのです.例えば,「たけのこはどちらかに反り返っており,内側のほうに根との接点がある」「根との接点は直径1-2センチでそこさえちぎればすぐ」などです.あと,あわせて道具(ケンスコ,鍬など)の使い方を体で覚えます.小ぶり(それでも20cmオーバー)を2本ほど掘ったところであとは自分でおいしそうなのを選んで掘るのです.
 そうしたところ,崖の方で誰かが「うまそうなのがあるぞー,ほりなさい」と呼んでいるので嬉しそうにいったのです.父母と同じ年代ばかりで,崖下はめんどくさいと,思ったのと,新参者にいいのをやらせてやろうという優しさとで譲ってもらい,掘り始めたのです.
 が・・・これまでに掘ったたけのこは20cmほど,大きくて30cmだったので,これもそうだろうとあたりをつけていたのですが,掘っても掘ってもたけのこ自体の根は見えず,おまけに他の竹の根が絡み合って掘りにくい,さらに崖だけに足場はゆるく,道具をその辺において崖下に落とすわけにも行かず...悪戦苦闘していると,地面に生えているものを掘るため,メガネに汗が落ち,見えなくなるは,泥は顔につくは・・・
 結局,掘りおわったのは80cmはあろうかと思われる大物.その竹山を持っているおじさんでも「年に5本ほどだわ」とおっしゃるほどのものでした.関西や美味しんぼでは「小ぶりで頭が出るか出ないかがおいしい」と書かれていたのでこれだけ大きいとまずいんじゃないか?と思ったのですが,根のほうを包丁で削いで食べると甘い!さすがに火を通さないと灰汁がすごいので,嬉しそうに食べ過ぎると口がエゴエゴしてくるのですけどねw
 その後,灰汁を抜くために表のかまどで吹きこぼしながら茹でること1時間.火の番,水の番をしながら待機.その間おばあさんが「たけのこご飯おにぎり」や「手作りの漬物」を持ってきてくださっていただいていたのです.動いた後だけにうまかったなぁ.特に生姜と茗荷の漬物!今度相方に作ってもらおうと思っております.
 たけのこは自分で掘った80cmのものと,小ぶりなのを2本,いただいて帰りました.昨晩は「たけのこご飯」「牛肉とたけのこの中華風炒め」を食べました.うまい!