結婚

僕がしたわけではない.
 中学校からかれこれ15年以上の付き合いになる友人がいる.こいつは,僕が中学校2年で転校してきた初日,クラスメートの名前も覚えられるわけもなく,不安でいっぱい,友達もいない,超ロンリーハートで怯えつづける僕の椅子を後ろからコツコツと蹴り続けるような親切なやつでした.おまけに,無視し続けてたら,健康診断で足を掛けてくるし.こいつは,身長も中学2年にして170以上(今は185くらい)あるわ,声はでかいわ,臆病なウサギチャンのような僕に「ニホンノチュウガッコウハコワイトコロデス」と思わせるには十分なやつでした.
 ふとした拍子で仲良くなって今もつるむほどなんですが,そんないい話でもないので割愛.
 こいつとは,ほんとにもう,どうしようもない,くだらない遊びをやっていた.立ち入り禁止の工事現場の砂山に入り込んで,登っていく様を当時入手したてのビデオカメラで録画して,砂山を荒らすさまを記録したり,帰りに出会ったちょい頭髪の薄い友人にインタビューと称して額のアップばかり録画したり(10分近く撮ってた),電気屋の裏のゴミ捨て場のテレビを2台ももらって帰るわ,誕生日には,こいつの顔写真をボードに貼って,知ってるわけが無いのに,通学路の商店街で「このヒト知りませんか?」と訪ね,調子のいいおばちゃんが「この子,こないだ,喧嘩してるの見たで」とか嘘八百こいているのを録画したり,「10回つまらないことをいったら強制帰宅」という「10点ゲーム」を考案し,マジに友人を遊んでいる途中で家に帰したり(後日談では泣いてしまったらしい).いい意味で頭のユル〜〜イ素敵サンです.
 で,こいつから今年あたり結婚するわ〜.というのを聞いていたのですが,結婚報告が入ってきた.彼女とはなが〜〜〜〜い期間付き合っているのを知っていたし,何度かあったことがあり(彼女にはマッドサイエンティストという仇名を付けられている),そうかぁ〜.と感慨深く思ったわけです.
 めでたいような,つまらんような,ふつうやん・・・お前はもっと,狂ったやつやん・・・と思いながら,おめでとう.ハク!