Whatever People Say I Am, That's What I'm Not
UKのfastest saling(1週間で最速に売れたアルバム数)の記録を更新した「arctic monkeys」の1stアルバム「Whatever People Say I Am, That's What I'm Not」.16で刻むハイハットの上で大胆(というか,ちょっと古い?)なブレイクや2拍3連を挿入した「The View From the Afternoon」を先頭に,また,この曲は途中でブレイクというには切れすぎなんだ.「get back」のブレイクだって,そこまでではないよ,というくらいに.この変化に富んだリズムは,一曲の中だけではなく,アルバム全体を通してもみられる.
 楽曲は「きっちり詰められたもの」というよりは,1つのフレーズを基調として「ギグの途中で原型ができてみんなでいじくった」感があるが,それがたまらない.これらの曲を完成形にしているのはボーカルのアレックスターナーの声なのかもしれない.くぐもって憂いを帯びてルーズな声.張り上げてもどこか倦怠感を感じる色っぽい声です.
arctic monkeys